個人的には、来季もACLに出なくてもいいと考えていた。鹿島の皆が口を揃えてそう言うので、勝ち点で僅差でも順位的には視程外ではないので、ならばと考えていた。
だが、どうだろう。蓋を開けてみれば、自分は起用法も含めて“ヤル気の無さ”しか感じなかった。なぜ、1試合平均1.71得点の鹿島が、1試合平均1.51失点の大分に、得点できないのだろう。得点できると思えないのだろう。確かに相馬監督の言葉通り、サッカーは難しい、奥が深いスポーツだ。だからこそ、世界中の多くの人々を引き付けて止まない“魅力”がある。そして、それは、サッカーに限った話ではない。全てのスポーツに、「文化としてのスポーツ」に共通することではないだろうか。
現場を直接指揮する監督が、充分な時間があっても試合までにサッカーの“難しさ”を克服して具体的な得点法・攻略法をチーム選手達に伝授・落とし込むことができないのであれば、常日頃どの様な目的何を課題として全体練習をしているのか。等々も含めて、色々様々な強い怒りや疑念や悔恨が湧き起って仕方ないのである。
できもしないことを、しないことを、する気も無い事を、あたかも自らの課題と広言してはばからない行為は、自らの信用を失墜させ、サポファンの信頼を手放す愚行だ。近年の鹿島が、単に弱体化したのでなく、クラブ組織として衰退崩壊していると、遠い神戸から傍観している所以である。