新年の挨拶は、新掲示板が開設された際に改めて行わせて頂きます。
年末の伊東放出は、今までの鹿島の歴史の終焉と捉える事ができるでしょう。
選手の移動とクラブの歴史的な位置づけが、結果的に見事に一致した。
クラブの母体企業は、住友金属⇒新日鉄⇒メルカリと変化し、地域との密着性がどんどん希薄になっていった。
かつて茨城県のサッカークラブと言えば「鹿島」だったが、県内のランドマーク企業である「ケーズデンキ」そして、土浦に工場のある「プリマハム」をスポンサーに取り込んだ「水戸ちゃん」が猛烈な追い込みをかけている。
水戸ちゃんに「土浦に楔を打たれた形」だが、クラブに危機感は無いのだろう。
かつての鹿島は、ジーコによってもたらされた「最先端のサッカー」、スタジアム、クラブハウス、選手達のスピリット、が他のクラブに秀でていた。
しかし、今は、4万人規模のスタジアムを持て余し、地域への情報発信は停滞、サッカーの実力も川崎の背中が追えなくなりつつある。
昨年、クラブはザーゴ監督を迎え「新しいサッカー」を思考している。
公式ホームページを「簡単なパンフレット」として、クラブの歴史をおざなりにした。
クラブに残された数少ない「ポジティブファクター」であるスタジアム屋台を単なる「商品見本」にしてしまい、茨城県内の市町村との繋がりを「仕方ないもの」という扱いにしてしまった。
クラブを「メルカリのビジネスの広告塔」に特化してしまい、他のスポンサー企業にとって「魅力の無い存在」にしてしまった。
2020年が、クラブにとって『全てを失った』年となるか、『過去を捨て去った年』となるか、は今年次第になるだろう。
自分の様に「過去を知っている人間」が頭を下げるような、画期的な成果をもたらしてほしい。