神戸戦は、何がなんでも勝ってほしい。コンディションを整え、120分国立を走る覚悟
をもって大岩監督とともに戦ってほしい。大岩剛さんはいい監督だ。
常にフェアな起用をし、言い訳をせず最善を求めて次の試合にすべての選手を働かせた。
リーグ終盤の戦いではパスワークの充実がゲームに見られた。
ゴールは、結果だ。誰もが納得する美しいパスを見せれば生まれるというのではない。
教えてゴールが生まれるものか。
ゴールは、偶然の産物だ。
1-0,0-1という深い試合では、守る方も攻める方もミスをしない。囲い込んでギャップを探して入れるが、相手も用意はできている。
だが、天才はある。あるとき、あるシチュエーションで相手に災害を引き起こす。
1本のパスで混乱に陥れ、そのパスの質で観衆を唸らせる。ゲームのツボで受け手のテクニックを試す事態を演出し任せる。守備は無残に決壊しゴールネットが揺れている。
ビスマルク、ダニーロ、小笠原あるいは柴崎などは、正常神経を裏切る「間」と「球質」の悪魔パスを持っていた。あれがサッカーだ。
名古屋戦や神戸戦、長崎戦などに欠けていたのは、このような「間」の芸術家が欠けていたためだ。いればリーグ優勝していただろう。
だから、「人材確保」の問題なのだ。
FWにドウグラス級の者を一人、二列目にブラジルサッカーの10番を一人、サイドバックにピッチの風景が見える者2人を補強し、今までの4-4-2でいい。それが面白い。何といわれても変わらぬ鹿島スタイル。僕は、来期も鹿島流で行ってほしい。
1日の神戸戦は、セットプレーとコンディションとモチベーションで戦ってほしい。
選手はミスをしないプレーでなく、点を取るために何度もミスしてほしい。でも守備のときにはミスしないでネ。全国民が注目している。
サッカーは、120分の体力が必要。頭脳・着想の芸術も。
国立を泥臭く勝つ鹿島を見せろ。