天皇杯のは「クラブのやる気」が結果に直結する大会だ。
大岩監督は悔し涙を流した、という。
協会がメディア対応を意識して提案した「新国立での練習」を辞退した事は、
それ程に追い込まれていたという事だろう。
それまでに監督が追い込まれてしまっていては、犬飼がテンパるのも仕方がない。
涙の真相は、動けない伊藤の起用など「不動のメンバーと心中」してしまった事への後悔とも思えず、本気で「このメンバーで勝てなかった事」への悔しさだったのだろう。
結果論として、天皇杯は「ジーコが実質見る形で黒崎代行」で行くべきだった。
大相撲では横綱でも「引退」を口にしたら土俵には上がれない。それと一緒だ。
ジーコがクラブに帯同していたのか不明だが、クラブは小笠原、中田浩二という「アドバイスできる人材」も抱えている。
監督がいなければ練習ができない訳ではなかったのだから、ジーコに働いてもらってもよかったのだろう、
大岩監督に去ってもらう事で、小笠原や中田が選手にアドバイスをできる「空間」を作ってあげる、これはフロントにしかできない。
「クラブにすれば『天皇杯に負けても仕方がない』っていう考えだったのだろう」、完全に「天皇杯を捨てているクラブ」のフロントの態度だ。
「昔の鹿島は」と言っても無意味な事かもしれないが、小笠原や中田浩二は悔しくないのだろうか。
今回の無様な敗北は下部組織にも悪影響だろう。
新監督に期待する、で終わらせてはいけない問題がたくさんあると思う。
クラブは、「問題を1つ1つ整理してほしい」と思います。