今年ももうすぐ終わります。ACLは取りましたが、国内タイトルは無冠に終わった
悔しさは残ります。フロンターレの2連覇、それも圧倒した力の差をまざまざと見せつけられてはなおのことです。
でも、来季以後に目を向けていかなければ、始まりませんが、選手の力だけでなく、
クラブ力をもっともっと上げていかないことには、来季以降も、フロンターレとの直接
対決後、シーズン終了後にフロンターレの歓喜の姿を歯ぎしりしながらみるはめになる
と思います。
第一に怪我人を続出させた原因は間違いなくフィジカルコーチにあります。さらに怪我をしても回復の遅いのも見逃せないと思います。リハビリスタッフにも多大な責任があります。
フロンターレは発表させている全治期間に戻っていました。それに対して鹿島は、
レアンドロはほぼ1年を棒に振ったし、昌子も捻挫で復帰まで3カ月です。試合だけでなく練習でさえ、重症の怪我人を出すなんて論外です。
第二にクラブの魅力です。なんか活躍すれば、海外に行くのが仕方ないみたいな風潮がありますが、本当にそうでしょうか?
大迫、柴崎をはじめ、これからの鹿島を担う存在の昌子、植田までが海外移籍です。
これは本当に喜ばしいことでしょうか?仕方がないことでしょうか?私はそうは思いません。
フロンターレはどうでしょうか?小林、大島、車屋、谷口、家長、チョンソンリョン、知念など海外に移籍してもおかしくない選手ばかりです。でもそのような海外移籍の話はないです。
これは、彼らが他に新天地を求めることより、フロンターレでプレーしたいとクラブの魅力にほかならないのではないでしょうか?
きびしい言い方をすれば、鹿島に残ってプレーしたいと思わせられないことが最大の
問題だと思います。その極めつけは金崎の移籍です。マネーゲームはあったにしても、
どこの世界に、常勝と呼ばれているクラブが、最終的に降格争いをしているクラブに
エースストライカーを引き抜かれるなんてことがあるでしょうか?
鹿島が本当に全タイトルを取るなどと公言するなら、選手だけでなく、監督をはじめとするフィジカル、リハビリスタッフの見直し、さらに海外に移籍するより鹿島でプレーしたいと思わせる魅力が絶対に必要だと思います。
海外に羽ばたいて行くなんて喜んでいる場合ではありません。それこそがフロンターレとの差だと思います。