▼鹿島でスマイルさん:
>▼鹿春さん:
FWでもスランプに陥ったりすることがありますが、決めなくてはいけないという意識が入ると入らなくなる。緊張していないつもりでも気持ちがネガティヴになっている、ということがある。同様に、このような緊張する試合で、いかにチームの雰囲気が大切なことか。本人が決めなくても、チームの気持ちを鼓舞することで、得点力が上がることがある、というのがサッカーという闘いの現実ですよね。
私は正直言って普通の試合を観ていても、もうあまり楽しくない。手に汗を握る思いで応援できる試合は少なくなった。鹿島にはまさに死闘と言える名勝負をしてきた歴史があり、そこでは必ず、弱気になるどころか明確な意思を持って状況把握し、心理戦を仕掛けられるような強いハートの持ち主がいた。小笠原も、数少ない、そういうレベルの戦士です。大岩はそこをどう考えたのか。
かつて、強豪だった磐田の名波選手に「鹿島には自分達にない何かがあった」と言わしめた、その何かを今回、鹿島は放棄してしまった。勝負は運とか審判の思惑とか色々なものに左右されるから、結果を保証してくれるものはない。そんなことは最初から覚悟している。私は単純に、心理的に試合を支配するために何でもするような真剣さ、能動的な仕掛け、語り継がれるような名場面が見たかった。ニヤリと不敵に笑うような、本当の確信した表情が見たかった。年齢?将来性?そんなの関係ない、鍛錬を積み重ねた今最高のサッカーのすへてを観せてくれよ、という願望をもつのは当たり前ですよね?
さて、もし小笠原が柏戦にも磐田戦にもそれなりに出場し、なおかつ今回のような結果になっていたら、今いる選手達はどう思ったか。現実は、小笠原は1分でさえ出場しなかったわけで、出場した選手達は小笠原の姿を見るたびに自責の念にかられるはずである。キャプテンマークを巻いていた遠藤、聖真、昌子や三竿らは今回、自分達が主体となった一戦で負けたわけで、言い逃れはできなくなった。何をすれば良かったのか、勝つチャンスが少しでも増えたのか、そういうことを悶々と考え、一生悔しさを背負っていく。かつて小笠原も経験したような屈辱を。
観客でしかない私は、もっと強いハートの試合が観たかった。そして失った何億もの賞金をもったいなく思う。それが、個人的ではあるけれど、鹿島アントラーズの発展を願う気持ちからくる正直な感想だなあ。