Page 1551 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼失ってはならないもの 南海の鹿 17/12/3(日) 5:22 ┣Re:失ってはならないもの 鹿島でスマイル 17/12/3(日) 7:33 ┗Re:失ってはならないもの 鹿一 17/12/3(日) 11:52 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 失ってはならないもの ■名前 : 南海の鹿 ■日付 : 17/12/3(日) 5:22 -------------------------------------------------------------------------
鹿島の伝統とかジーコスピリットとかそういうものは選手のプレーだけ じゃなく、監督の采配もそうだ。 90分後を読んで45分を戦い、45分後を見通して46分をはじめ、20分後の ために決断する。70分に相手を動かし相手の打った手を見て打ち返す。 ジーコとセレーゾはそうやって我々を堪能させた。 鹿島の選手でこれを体現したのがビスマルク。これを会得しているのが、 小笠原満男。 潮目でボールを収め、緩め、早し、切り替え、混乱におとしいれる。 ボランチはバタバタ追い掛け回す1/11ではない。空いた味方に機械的 にボールを配達する1/11ではない。ミスが少ないのは美徳ではなく危 機を遮断し決定機を演出できるかが評価基準でなければならない。 横浜戦、札幌戦のときから疑問を呈するサポーターもあった。 柏戦、磐田戦では永木―小笠原を見たかった。 どの解説者も「攻守の切り替えを早く」と連発するが、ゲームの起承転結に ついて言及できるのは山本昌邦氏と岡田武史氏だけだ。 バタバタ急いでどうする? そして、ゲームに起承転結の区切りをつけられるプレーヤーは、小笠原満男だけだ。 小笠原の感覚やセンスは、名波や大岩には理解できないだろう。 言葉による主張や画になる戦術は数多く知っているが、時間の料理や相手の精神疲 労を見据えた抗議など戦術として考えも及ばないだろう。 この一年は、アントラーズにとってらしさを失い続けた一年。 今、最大の危機・転機だ。 今後、外部からさまざまな誘惑・解体攻撃があるだろう。本人も悩むだろう。 だが、まだ継がれていない。 小笠原満男は、永木亮太とともに来期も第1線に留まってほしい。 取れなかったものを取ってから次に行ってほしい。 そのとき、安部浩葵に輝いて欲しい。 |
▼南海の鹿さん: >ジーコとセレーゾはそうやって我々を堪能させた。 >鹿島の選手でこれを体現したのがビスマルク。これを会得しているのが、 >小笠原満男。 2000年に若き小笠原や中田(敬称略)が主力として3冠を達成したとき、たぶん三竿と同じ21歳くらいだと思います。当時のコメントで覚えているのは、周囲の経験豊富な先輩達(秋田や奥野、本田、熊谷ら)から「好きにしていいぞ」「こういうときはこうするんだ」と声をかけられ動かされていた。そしていろいろなことを覚えていった、というものです。また、ビスマルクの影響も大きかったようです。そのことを思い出すと、昨日の三竿は不安定な2人の外国人選手がビスマルクや熊谷のようにリードしたりフォローしたりしてもらえない中頑張っていましたが、不憫です。小笠原や永木というプレー的にも性格的にもリードできる選手がベンチを温めておきながら… >潮目でボールを収め、緩め、早し、切り替え、混乱におとしいれる。 小笠原のプレーの幅や引き出しは恐ろしく広くて深いと思っています。ゲームに長く出ていないんだから無理なんじゃないかという意見もありましたが、出させてもらえなかっただけで、その影響力や技術、センスはそう衰えません。小笠原が優勝に絡んだ試合で存在感を示す姿を何度も見てきましたが、昨日のレオシルバからそのような存在感は感じられませんでした。永木が昨年の今頃、「自然と鹿島らしい動きができるようになっていた」とコメントして優勝メンバーに名を連ねたのとも対照的だと思います。永木は、最初なかなか力を発揮できませんでしたが、小笠原らから学び自らスタメンを勝ち取ったのです。 そんな小笠原や永木にチャンスも与えず、迷走した采配でチームを優勝に導けなかった監督の責任は重いと思います。石井さんの首を切って、「鹿島ならではの決断」「新監督で立て直した」ともてはやされましたが、無冠に終わってしまっては石井さんも浮かばれないと思います。 >小笠原の感覚やセンスは、名波や大岩には理解できないだろう。 大岩監督は、「小笠原を使わず(頼らず)自分の色つまり新戦力の上積みで優勝>小笠原を使って優勝」という気持ちがあり、それにこだわってしまったのでしょうか。優勝というのは、そんな差別化を図るほど余裕でできる物なのでしょうか。私たちサポーターは、鹿島の選手なら誰が出たってどんな戦術だって優勝という結果が欲しかったのです。そしてめったにない連覇という可能性が大きかったのでとても期待したのです。そんな気持ちも裏切る形になったことを肝に銘じて欲しいです。 >そのとき、安部浩葵に輝いて欲しい。 夏頃だったか、注目され始めた安部が、「最近満男さんのプレーに注目している」といったニュアンスの発言をしていました。彼にもまだまだ小笠原から学んで欲しいです。 |
▼南海の鹿さん: >鹿島の伝統とかジーコスピリットとかそういうものは選手のプレーだけ >じゃなく、監督の采配もそうだ。 >90分後を読んで45分を戦い、45分後を見通して46分をはじめ、20分後の >ために決断する。70分に相手を動かし相手の打った手を見て打ち返す。 >ジーコとセレーゾはそうやって我々を堪能させた。 > >どの解説者も「攻守の切り替えを早く」と連発するが、ゲームの起承転結に >ついて言及できるのは山本昌邦氏と岡田武史氏だけだ。 >バタバタ急いでどうする? >そして、ゲームに起承転結の区切りをつけられるプレーヤーは、小笠原満男だけだ。 >小笠原の感覚やセンスは、名波や大岩には理解できないだろう。 >言葉による主張や画になる戦術は数多く知っているが、時間の料理や相手の精神疲 >労を見据えた抗議など戦術として考えも及ばないだろう。 ご指摘を踏まえれると、鹿島の歴代監督が時間軸で管理するサッカーであれば、磐田のそれは、空間軸で魅せるサッカーであった。 鹿島のそれは地味で渋く、磐田のそれは華やかで楽しいイメージがあった。 しかし時間と空間がぶつかれば、時間軸の方が強い。前者の方が扱いが難しく、均衡した試合では結果への影響力が大きいから。 しかし、実は名波は監督となってから鹿島から時間軸のサッカーを学んできたと思う。鹿島を目標にすると公言している通り、その勝負強さを研究して来たはずだ。今季の攻守の切り替えなどその典型。事実、最後の最後で苦しめられた。 一方、大岩は鹿島でキャリアを終えたが、やはり名古屋、磐田を経由して来ており、哲学が空間軸寄りな面があった。 いつしかピッチ上の「時間軸」の体現者である小笠原を軽視し、華やかさを体現する「空間軸」タイプの中村やレオシルバを重用、自己の理想(こだわり)を求めた結果、勝負所で星を落とし、リーグ戦という息の長い時間軸の戦いでも最後、足をすくわれてしまった。 思うと、昨年のCWCの躍進で、「世界2位」の称号を頂き、クラブ全体が何か勘違いしてしまった部分もあったのではないか。世界のビッグクラブよろしく、お金をかけ大物を入れて、名実ともに圧倒して勝つ横綱相撲。圧倒して勝つこと事には異論なはいが(小笠原も常々言っている)、軸や哲学がぶれた時、お金はかけるけど結果の出ない典型的なわるいパターンに陥りかねない。 今年はそのわるい萌芽が見えた年となってしまった。 昨年CWC決勝で、レアルがさすがだと思ったのは、あれだけお金をかけ華やかなメンツを揃えたチームでも、時間軸の管理がしっかりできていた。思わぬ形で鹿島に追い詰められても、少々バタバタ感はあったにせよ、しっかりピッチで修正し、要所で効果的にくさびを打ってきた。 時間を骨としたら、空間は肉。 鹿島で言えば、前者がジーコスピリット、後者が技術やフォーメーション。 肉を切らせて骨を砕く、が鹿島流。 チーム作りしていく上で、この優先順位を間違えないようにしなくてはならない。 大岩は今季、難しい状況からよくやったと思うが、上記に気づかせられなかったフロントの問題や、現場で提言するものが(おそらく)いなかった事も問題のような気がします。 ジーコの来日で、チーム全体に「気づき」があったと期待したのだが。 来季いかに巻き返すか、とにかく原点回帰だと思います。 |